皆さん、こんにちは。下関市のなかむら歯科矯正歯科クリニックです。今回はインビザラインファーストについて詳しくお話しいたします。
■インビザライン・ファーストについて
▼インビザライン・ファーストの特徴
インビザライン・ファーストは、透明なプラスチック製のマウスピースを使用し、歯列矯正を行う点で他のインビザライン製品と共通していますが、特に成長期の顎の形状に合わせてカスタマイズされている点が大きな特徴です。
▼インビザライン・ファーストで治せる症状
インビザライン・ファーストは、以下のような症状を持つお子さんに適しています。
- 乱ぐい歯:歯がひしゃげて生えている状態
- 間隔が広い歯:歯と歯の間に不自然な隙間がある場合
- 前後の歯の噛み合わせの問題:上の歯と下の歯が正しく噛み合っていない状態
- 上下の顎のアンバランス:上顎または下顎が異常に発達しているケース
これらの症状は、早期に対処することで、将来的に更なる矯正治療の必要性を減らすことが可能です。
▼インビザライン・ファーストのメリット
視覚的な自然さ:透明で目立たないマウスピースを使用するため、学校や日常生活での違和感が少ない。
取り外し可能:食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外すことができるため、衛生的です。
痛みが少ない:従来の金属製の矯正器具と比較して、痛みや違和感が少ない傾向にあります。
予測可能な治療結果:コンピューターシミュレーションにより、治療前に治療後の歯の状態を視覚化できる。
▼インビザライン・ファーストのデメリット
治療費:従来の矯正治療に若干割高になる場合があります。
装置の装着は自己管理:治療効果を最大化するためには、指示された通りにマウスピースを一日に20時間以上着用する必要があります。
紛失や破損のリスク:取り外し可能なため、紛失や破損のリスクが伴います。
▼インビザライン・ファーストの適応条件
インビザライン・ファーストを使用するためには、以下の三つの条件をすべて満たす必要があります。
【条件1】第一大臼歯がすでに生えていること。
【条件2】切歯のうち、少なくとも2本が2/3以上生えていること。
【条件3】少なくとも3/4の顎に、乳歯(C、D、E)やまだ生えていない永久歯(3、4、5)が2本以上存在すること。
これらの条件は、お子さんがインビザライン・ファーストを使用するための基準となり、適切な時期に矯正治療を開始するために重要です。
(適応可能かどうかの判断はわかりづらいと思いますのでお気軽にご相談ください)
▼治療を成功させるために
インビザライン・ファーストは、お子さんの成長期に適した革新的な矯正治療法です。透明で取り外し可能なマウスピースは、日常生活において大きな利点をもたらしますが、治療成功のためには親御さんの支援とお子さん自身の協力が不可欠です。